OpenAIは、ChatGPT Free、Go、Plus、Proのメッセージを対象に、国別の利用傾向を見られるOpenAI Signalsを公開しました。仕事では回答を尋ねるより、文章作成、コーディング、分析などのタスク完了に使う比率が2倍超高く、マルチメディア利用は全体の7.8%に伸びています。 AI導入の評価は、利用席数や生成回数だけでなく、仕事の完了、地域差、年齢層、テキスト以外の利用拡大を継続的に測る段階へ移ります。 ChatGPT利用を国別に見るSignalsが公開された OpenAIは2026年8月8日、ChatGPTの国別利用傾向を見られるOpenAI Signalsを公開しました。対象は、個人が管理することが多いChatGPT Free、Go、Plus、Proアカウント内のメッセージです。OpenAIは、10億人超がChatGPTを使う中で、AIが質問への回答だけでなく、仕事や生活の具体的な作業を進める道具へ変わっていると説明しています。データはOpenAI Economic Research Teamの分析ハブで閲覧またはダウンロードできます。政策担当者や研究者が、各国でAIがどう使われているかを比較する材料にもなります。 仕事では尋ねるより実行する利用が強い OpenAIによると、仕事の文脈では、利用者がChatGPTに情報を尋ねるより、何かを完成させる、または作成する目的で使う比率が2倍超高くなっています。具体例には、文章の編集、コーディング、分析が含まれます。一方で、仕事以外では探索的な質問や確認が引き続き最大カテゴリです。国別では、ラテンアメリカ、アフリカ、オセアニアの国々が早期導入国との差を縮めており、AI利用がより広い地域へ広がっていることも示されています。この差分は、単なる流行ではなく、業務プロセスへの組み込み度合いを見る指標になります。 マルチメディア利用と35歳超の利用が伸びる 利用形式では、マルチメディアが世界で最も速く伸びる用途だとされています。OpenAIは、マルチメディアがメッセージ全体の7.8%を占め、ブラジルやコロンビアなど一部の国では10件に1件を超えると説明しています。年齢層では、35歳を超える利用者のメッセージ比率がほぼすべての国で上昇しました。フランスとチェコでは、この層の比率が過去1年で10ポイント超増えたとされています。 導入KPIは作業完了と利用層の広がりへ移る このデータは、企業や政策担当者がAI導入を測る際の単位を変える可能性があります。利用席数、チャット回数、モデル性能だけでは、実際にどの仕事が前へ進んだかを十分に説明できません。実務では、作成、分析、編集、検索、画像や音声を含む利用が、部門や地域ごとにどう違うかを見る必要があります。ただし、SignalsはChatGPT上のメッセージに基づくため、企業管理アカウントや他社ツールでの利用までは直接示しません。意思決定では、社内ログや業務成果と組み合わせて読むことが重要です。個人利用と組織利用を混同しない分類も必要です。地域ごとの言語、産業構成、端末環境も解釈を左右します。